【理論株価の特徴】
理論株価Webでは、「はっしゃん式 理論株価」を使用しています。
この評価モデルでは、決算書XBRLから企業価値を計算しており、次のような特徴があります。
・短時間で計算できる:全銘柄が同じ計算式
・速報性に優れている:将来予測ではなく、実績+今期会社予想で計算
・決算結果を即反映・修正できる
・決算データが公開されている全銘柄をカバーできる
・統計検証性に優れている
・ランキング・同業他社比較が容易
・過去からの推移を検証できる
・バックテストが容易
・株価チャートと合成できる
・金融知識なしの初心者でも使いやすい
・電卓ツールを使って手動計算できる
・業績予想を元に未来の企業価値も計算できる
「はっしゃん式 理論株価」は、株式会社フィスコが運営するフィスコWebの理論株価として採用されているほか、Yahoo!ニュースで配信されるなど、多くの個人投資家に利用されております。
フィスコ社のニュースリリース (2022/08/05)
【理論株価の定義】
資産価値
1株純資産を基準とした資産価値の評価指標です。
事業価値
1株利益、ROA・ROEを基準とした事業価値の評価指標です。
理論株価
資産価値+事業価値で算出する企業価値の評価指標です。
上限株価
資産価値+(事業価値×2)で算出する企業価値の上限指標です。
配当4%線
配当利回り4%に相当する株価です。
配当投資家の購入目安となり、抵抗線として機能する傾向があります。
配当優待4%線
配当+優待利回り4%に相当する株価です。
配当投資家の購入目安となり、抵抗線として機能する傾向があります。
下限α値
資産価値(解散価値)までの株価の下落余地をあらわす指標です。
α値(潜在α値)
理論株価(資産価値+事業価値)までの株価の潜在α値をあらわす指標です。
上限α値
上限株価(資産価値+事業価値+成長価値)までの株価の潜在α値をあらわす指標です。
株価水準
理論株価を基準に算出する株価水準の評価指標です。
超割安、割安、準割安、適正株価、準割高、割高、超割高に分類されます。
市場リスク
PBRを基準とした市場評価リスクをあらわす指標です。
市場リスク分を割引評価します。
【理論株価の計算方法】
企業価値を資産価値と事業価値に分けて簡易的に評価します。
資産価値は1株純資産から、事業価値はPER15倍を基準にROEで補正した理論PERを求め算出します。

理論株価
理論株価=(資産価値+事業価値)-市場リスク
上限株価
理論株価=資産価値+事業価値+成長価値 ※成長価値=事業価値
※上限株価には市場リスクは適用されません。
配当4%線
配当4%線=1株配当×25 ※4%=4/100の逆数
配当優待4%線
配当4%線=(1株配当+1株優待価値)×25 ※4%=4/100の逆数
※1株優待価値は、最小単位で保有した場合の利回りで計算 (商品券など計算可能な優待のみが対象)
資産価値
資産価値=BPS×割引評価率(自己資本比率により割引評価)
80%以上:80%
67%以上:75%
50%以上:70%
33%以上:65%
10%以上:60%
10%未満:50%
事業価値
PER15倍×ROA(上限30%)×10×財務レバレッジ補正
※PER計算用EPS=予想経常利益×0.7÷発行済株式数で算出します。
※財務レバレッジ補正により実質ROE評価(上限下限付き)となります。
財務レバレッジ補正
補正値=1÷ min(1.0, max(0.66,(自己資本比率 +0.33)))
レバレッジ1.5倍以下:1倍
レバレッジ1.5~3倍:1~1.5倍
レバレッジ3倍以上:1.5倍
市場リスク (※リーマンショックルール)
PBR0.5倍未満時のみ、市場評価を優先しPBR水準でリスク減額します。
0.5倍以上:0%
0.41-0.49倍:-20%
0.34-0.40倍:-33%
0.25-0.33倍:-50%
0.21-0.25倍:-66%
0.04-0.20倍:-75-95% ((pbr / 5 * 50) + 50)
0.00-0.03倍:-97.5-99.5% ((pbr - 1) * 10 + 5)
リーマンショックルール
リーマンショック時に、増収増益の黒字企業が下方修正もないまま倒産したこと(株価は暴落していた)により、一定レベルを超えた株価下落時には、市場評価を最優先して企業価値を計算するルール。
【10年スコアの計算方法】
10年スコアは、過去10年の実績から投資候補をスクリーニングするためのシンプルな指標です。
10年分の株価と業績(理論株価)の推移を11の軸で点数化してスコア分類(±15)したもので、0付近を頂点とする正規分布となります。
※業績が好調で株価も右肩上がりの割安成長配当株(割安成長+増配株)ほど高評価になり、+2以上が投資候補の目安です。

株価トレンド:±4
直近の決算:±3
収益性トレンド:±2
相関度:±2
割安性トレンド:±2
成長トレンド:±3
配当トレンド:±2
優待プレミアム:0~+1
過熱度トレンド:±1
初動トレンド:±3
リスク減点:0~-6
10年スコアは、11の軸で評価できる点と評価できない点から候補株の性質を見極めできる点も特徴です。
・割安性を重視したい
・成長性を重視したい
・配当を重視したい
10年スコア内訳は、[理論株価10年チャート]で確認できます。
【企業価値コア4条件の計算方法】
企業価値コア4条件は、理論株価10年チャートから長期的な株価上昇が期待できる指標として抽出したものです。
4条件は、株価と理論株価が連動した「割安成長配当株」の定義そのもので、⭕️マッチ2以上が投資候補の目安です。
【理論株価と株価から分かること】
株価は将来に対する不確実な期待や悲観を反映して大きく変動します。一方で理論株価は、過去の業績と市場評価を平均化した本来あるべき企業価値を示します。
理論株価を参考指標とすることで、初心者の方でも適正株価を考慮した株式投資が可能です。
①割安・割高の基準として使う (割高な株価で買わないための目安)
②決算評価の基準として使う (決算前後の理論株価の変化をみる)
③未来の企業価値を計算する (未来の決算や企業価値を予測する)
理論株価Webでは、適正株価に加えて、上限株価(割高ライン)や下限株価(割安・解散価値ライン)も提供しており、売買判断の参考としても、ご活用いただけます。
【理論株価と割安度の関係】
同じ決算内容であったとしても、将来への期待感や社会情勢によって市場評価は異なるのが常。理論株価と株価を比較することで、統計的な目安からの乖離、すなわち割安度(需給や熱量)を推定することができます。
■割高ラインを超えた割高株
市場期待が高く人気化しているが、期待の理由を知らない初心者にはリスクがあります。
■割安ラインを下回った超割安株
期待されていない不人気株。割安原因が解消しない限り、上昇の可能性は低い銘柄です。
※理論株価Webでは基準を設けて、バリュートラップ注意報を発令しています。
■理論株価と株価が近い銘柄
適正に近い評価を受けており、決算等で理論株価が変化すると連動しやすい銘柄です。
初心者が投資対象としやすいのは、株価と理論株価が連動して上昇傾向にある適正株価付近(割高ではなく、割安過ぎでもない)の銘柄です。
※割安成長株Watchでは、正相関度(企業価値コア4条件の1つ)という指標を使って、過去からの相関度、正か負かを分類しています。
■決算評価がベースの企業価値
理論株価は決算評価がベースとなっているため、材料株やテーマ株など業績外の先行期待は数値に反映されません。
そのため、期待先行で上昇している銘柄の多くが割高株・超割高株と判定されやすくなります。
※これは、業績を根拠としない割高株は、不確実性が高く、初心者向きではない(投資対象外)というポリシーによる分類です。
■理論株価と関係なく損切りは必要
理論株価を根拠として買った場合でも、損失になることは珍しくありません。想定を超えた損失が発生した場合は、損切りすることが大切です。
【投資候補の探し方】
株価が理論株価より安いことは割安の証明ですが、それだけで株価が上がるとは限りません。
より重要なことは、今後の決算で理論株価が上昇するかどうかです。理論株価が上昇していく(期待がある)と株価も連動して上がりやすくなります。
